JAVS DAC-2 がリリースされたようで、結構かかりましたねぇ、まずはおめでとうございます。
で、Twitterで雑談してたら、「PS3のHDMI出力繋げたら聴けるかなぁ」みたいな話が…
やっぱりよく理解されてないんだろなぁ、ということで、簡単に説明を…
まず、HDMIケーブル上に流せる信号線の規格ですが…
(1) HDMI-AUDIO
(2) HDMI-PS-AUDIO
(3) HDMI-JAVS-LINK
の3種類があります。
(1) HDMI-AUDIOは、HDMIの映像信号の隙間に、音楽信号(DSD含む)を分割して放り込んで、転送する規格。
本来のHDMIケーブル上に流れる音声信号はすべてこれ。これをプレイするには、HDMIで認証を取ったデバイスで、かつ、その先でHDMI信号を合成してDA変換できる装置が必要。基本的にはHDMI入力を持つAVアンプですね。HDMIセレクタを使って、PCM信号を分離する技もありますが、なんにせよ、相方にHDMIの認証が通ったHDMI接続機器がないとデジタルデータが流れない仕組みなのでAVアンプは必須。
PS3とか、マルチプレイヤーとかでHDMI-AUDIOがついてるのはたいていこの規格…ってか、(2)(3)は本当に一部のオーディオ専門機器にしか着いてません。
素人レベルでこの信号を横取りするのは…難易度高い…orz
(2) HDMI-PS-AUDIO と (3) HDMI-JAVS-LINK はどちらも、I2Sと呼ばれるDAC直結のデジタル信号を、HDMIのケーブル上に差動で載せて転送しようとする試み。差動で送ることで、外部ノイズに非常に弱いI2S信号を守ろうとしてるわけですね。
通常SPDIF化してデジタルデータは光・同軸で転送されるわけですが、結局電気的な変換が入る、のを避けたい人が利用するのがI2S。
(2)と(3)については、ピンアサインが微妙に異なるため、普通に刺したら残念ながら鳴りません。HDMIケーブルの前後で接続を変更してやればよさそうですが…(3)に関しては技術情報が現状非公開のため、UDT-1とかDAC-2を開腹(保証対象外にする)しないと接続不明…需要量が大きくなれば公開される可能性もあるそうですが…まぁ、しばらくは…orz
んで、これで終わりかというとそうではなくて、次に問題になるのが I2S のシリアル規格。
(1) I2S
(2) Left Justification
(3) Right Justification
要するに、伝送するシリアルデータを、左詰めで送るのか、右詰めで送るのか、のような、データ伝送フォーマット自体の違い。
ちなみに、SDTrans192は(1)、Buffalo IIも(1)、USB-AUDIO基板は(3)、等で一定の法則はなし。同じメーカー品なら同じと思いますが、他メーカー品が同じかは…微妙。DACチップのレジスタ設定ができれば対応できたりしますが、コンシューマ品でそう簡単に書きかえられるかは不明。Buffalo IIであればI2C使って書き換えも可能ですが…やっぱり技術情報が不明という感じ。CAPRICEは設定スイッチがあるそうなんで、それ使えば対応できそうですが…
というわけで、HDMIケーブル使ってDAC-2に接続することを考えている方は、現状UDT-1からしか接続できない、と思ってた方がいいです。ご注意アレ。
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