Maker Faire Tokyo 2012で配布したレジュメ
ふぅ、疲れました。200部用意していったレジュメは、13時を前にして配り終わってしまいました。昨日分と推計すると、500人くらいの方にきいていただけた計算になります。
もう一度ブツの説明を…
・ハンドメイドイヤホンです。
・それぞれのイヤホンには4つの所謂スピーカー(バランスドアーマチュアユニットが2つに、ダイナミックユニットが2つ)が内蔵され、3つにまとめられています(ダイナミックユニット2つはまとめて1つの配線になっている)
・なので、イヤホンからは6本のケーブルが出ています。
・再生は通常のDAPからFLAC形式のCDレベルのデータです(44.1kHz/16bit)。
・DAPから再生したデータをDSPにいれて、高域・中域・低域の3つのチャンネルにデジタル的に分割しています。
・DSPは入力アナログ、処理デジタル、出力アナログで利用しています。デジタルのインアウトもできるので将来的には対応させる予定です。
・低域は、ダイナミックユニットなのでゆるい減衰率のローパスフィルターがかかっています。
・高域は、低い周波数を入れると割れるので、5kHzくらいで急峻なハイパスフィルターがかかっています。
・DSPで6チャンネルに分割されたライン信号を、6チャンネルのBTLアンプで個別に増幅しています。
・6チャンネルアンプの出力は6チャンネルを持つイヤホン(上記)になります。
据置オーディオのDSP入りバイアンプ構成をイヤホンに持ってきた、というのがその道の人には一番わかりやすいかもしれません。
イヤホン中に複数の所謂スピーカーを持つイヤホンは結構ありますが、通常それらの中にはネットワーク(LCR回路)があり、CやLの影響で位相がずれてしまいます。この位相ずれが、生楽器の演奏音等を聞く際に、違和感として聴こえてしまいます。
イヤホンが複数の所謂スピーカーを持つ理由は、ダイナミックレンジの拡大にあります。ヘッドフォン等に使われるユニットでは、十分な帯域が確保できるため、これらの問題は生じません。
今回のシステムは、このマルチユニットでの位相ずれを解決するために製作しました。
…って書いてきましたが、わからない人にはさーっぱりですね(笑)まぁ、普通のオーディオプレイヤーからの音も、あんなことすると、結構変った音に聴こえるもんだ、と思って頂ければ幸いです。
さーて、気合いれて調整しますかねー
2 件のコメント:
Maker Faireにご出展だったのですね。Maker Faireには行きたかったのですが、今週末は用事があり出かけられませんでした。
さて、そのような系(マルチアンプ)をやられているのでしたら、DCアンプでやってみるのも興味ないですか?
またGND基準の通常のアンプを2台使ってP(ポジ)・N(ネガ)をBTL接続しているように写真から見とれますが、DCアンプの回路はバランス入力、BTL出力に向いています。
このほうがアンプ単体で見てもGND基準に増幅しないので、より理想的かもしれないと感じました。理想が音が良いとは限りませんし、そもそもDCアンプが音が良い保証は無いので、全く何の保証もコミットできませんが・・・。
見て思い付きを勝手に言いました。
トランジスタで現実的なDCアンプはお渡ししてあるアレなんで、多分あの延長的な音の世界かと思います。
ダメかな???
勿論興味があります(笑)
普通のアンプ基板(http://strv.no-ip.info/studio/kit/ha10miniRev1.html)BTLで6枚駆動してます。
他のアンプ基板も入手しつつ、これから色々試そうとしている処なので、大歓迎です!(笑)
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